味わいで選ぶ
甘いウイスキー12本を、価格の安い順に比べる
※本記事にはアフィリエイトリンクを含みます。甘いウイスキーを探すとき、困るのは「甘い」の中身が銘柄ごとに違うことです。ドライフルーツのような甘さと、バニラやキャラメルのような甘さは、同じ言葉で語られていても飲んだ印象が違います。この記事では、当サイトのデータベースで甘さ(sweet)が最も高い4の銘柄のうち、価格帯の上限が4,800円までに収まる12本を選び、価格の安い順に並べました。価格帯は1,300〜1,700円から3,800〜4,800円までが目安です。6軸の味覚スコアに、香りの要素と価格を重ねて比べます。スコアだけでは決まらない場面も出てくるので、そこも含めて書きました。
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このサイトは全銘柄を6軸(甘さ・フルーティー・スモーキー・スパイシー・ウッディ・コク)で評価しています。甘いの強い順に並べました。価格帯と合わせて見ると選びやすくなります。
| 銘柄 | 価格帯の目安 | 甘さ | 度数 | タイプ | 主な香味 |
|---|---|---|---|---|---|
| ホワイトマッカイ | 1,300〜1,700円 | ●●●●○ | 40% | ブレンデッド | キャラメル・シェリー・ハチミツ |
| ブラックニッカ リッチブレンド | 1,400〜2,200円 | ●●●●○ | 40% | ブレンデッド | シェリー・バニラ・キャラメル |
| サントリー オールド | 2,000〜2,500円 | ●●●●○ | 43% | ブレンデッド | シェリー・レーズン・バニラ |
| カナディアンクラブ 12年 | 2,300〜3,000円 | ●●●●○ | 40% | ブレンデッド | バニラ・キャラメル・オーク |
| ジャックダニエル Old No.7 | 2,300〜2,900円 | ●●●●○ | 40% | バーボン | バニラ・キャラメル・オーク |
| ブッシュミルズ ブラックブッシュ | 2,300〜3,000円 | ●●●●○ | 40% | ブレンデッド | シェリー・レーズン・麦芽 |
| メーカーズマーク | 2,800〜3,500円 | ●●●●○ | 45% | バーボン | バニラ・キャラメル・オーク |
| シーバスリーガル 12年 | 2,800〜3,600円 | ●●●●○ | 40% | ブレンデッド | ハチミツ・リンゴ・バニラ |
| バッファロートレース | 2,800〜3,600円 | ●●●●○ | 45% | バーボン | バニラ・キャラメル・ミント |
| ジェムソン ブラックバレル | 2,800〜3,600円 | ●●●●○ | 40% | ブレンデッド | バニラ・トフィー・オーク |
| ニッカ フロム・ザ・バレル | 3,500〜4,500円 | ●●●●○ | 51.4% | ブレンデッド | キャラメル・シェリー・シナモン |
| モンキーショルダー | 3,800〜4,800円 | ●●●●○ | 40% | ブレンデッドモルト | バニラ・オレンジ・ハチミツ |
※価格帯は2026年9月時点の実勢の目安です。時期や店舗により変動します。
2,500円までで選ぶなら、候補は3本
安さ優先なら、価格の上限で切るのが早道です。12本のうち上限が2,500円までに収まるのは、ホワイトマッカイ(1,300〜1,700円)、ブラックニッカ リッチブレンド(1,400〜2,200円)、サントリー オールド(2,000〜2,500円)の3本。いずれも目安。3本ともsweetは4で、上の価格帯と甘さの数値は変わりません。上限まで含めて2,000円に届かないのは、ホワイトマッカイだけです。下限が3,500円以上のニッカ フロム・ザ・バレルとモンキーショルダーは、予算が許すなら、の枠です。
6軸で並べると、12本は6グループに分かれる
sweet・smoky・spicy・fruity・woody・richの6軸で並べると、12本は6パターンです。A=ホワイトマッカイ/カナディアンクラブ 12年/ジャックダニエル。B=ブラックニッカ リッチブレンド。C=サントリー オールド/ブラックブッシュ/ジェムソン ブラックバレル。D=メーカーズマーク/バッファロートレース。E=シーバスリーガル 12年/モンキーショルダー。F=フロム・ザ・バレル。12本中8本は他の銘柄と6軸が完全一致します。スコアだけでは最後の一本が決まりません。
差を作っているのはrichとfruity。abvも見ておく
sweetは12本すべて4で、この中では定数です。smokyは11本が0、spicyは9本が1。woodyが1なのはブラックニッカ リッチブレンドだけ。銘柄を実際に分けているのはrichとfruityの2軸で、richは2が6本・3が5本・4が1本です。ただし価格とは連動しません。最も高いモンキーショルダーのrichは2で、最も安いホワイトマッカイと同じ値です。abvは40%が8本、サントリー オールドが43%、メーカーズマークとバッファロートレースが45%、フロム・ザ・バレルが51.4%。
スコアが並ぶ銘柄は、価格とflavorsで決める
同点グループの手がかりは、価格とflavorsです。Aで最も安いのはホワイトマッカイ(1,300〜1,700円が目安)。Cはレーズンを持つサントリー オールドとブラックブッシュ、トフィーのジェムソン ブラックバレル。レーズンが入るのはこの2本だけで、ドライフルーツ寄りの目印です。Dはオークのメーカーズマークとミントのバッファロートレース。Eはリンゴのシーバスリーガル 12年とオレンジのモンキーショルダー。シェリーが入る5本のうち4本はバニラかキャラメルも持ち、甘さの出どころは二分できません。
甘いウイスキー 12本
ホワイトマッカイ
1,300〜1,700円が目安。キャラメルとシェリーの甘さ
6軸が同じ銘柄はカナディアンクラブ 12年とジャックダニエル。3本の中ではこれが最も安く、1,300〜1,700円が目安です。flavorsはキャラメル、シェリー、ハチミツで、オーク寄りの2本とは香りの方向が違います。sweet 4に対してsmoky 0、spicy 1、rich 2。甘さ以外をほとんど立てない構成です。ブレンド後にもう一度シェリー樽で寝かせるダブルマリッジ製法によるもの。
向いている人:甘口ウイスキーを試すのが初めての人。2,000円に届かない価格帯で、甘さの方向をまず確かめたいときに
ブラックニッカ リッチブレンド
woody 1はこの1本だけ。樽を立てない甘さ
6軸が一致する銘柄はありません。woodyが1なのはこの12本でここだけで、樽の要素を前に出さない構成です。flavorsはシェリー、バニラ、キャラメル。シェリー樽熟成モルトとカフェグレーンの甘さを効かせたブラックニッカの甘口担当で、smoky 0、spicy 1、rich 2と角が立ちません。1,400〜2,200円が目安。店や時期では2,000円を超えます。ロックにすると香りがほどけます。
向いている人:ジャパニーズの甘口を晩酌用に置いておきたい人。ロックで香りの開き方を追いたいときにも
サントリー オールド
fruity 3・rich 3。レーズンの厚みが乗る
6軸が同じ銘柄はブラックブッシュとジェムソン ブラックバレル。3本の中では最も安く、2,000〜2,500円が目安です。flavorsはシェリー、レーズン、バニラ。レーズンが入るのはブラックブッシュとこの銘柄だけで、ドライフルーツ寄りの甘さが目印になります。abvは43%で、40%が並ぶ中ではやや高め。丸い黒瓶から「だるま」の愛称で親しまれた1950年発売のロングセラーで、水割りが定番です。
向いている人:甘さに加えてコクも欲しい人。水割りで晩酌に添える定番を、一本決めておきたいときに
カナディアンクラブ 12年
オーク寄りのバニラとキャラメル。軽さを保つ甘さ
6軸が同じ銘柄はホワイトマッカイとジャックダニエル。とくにジャックダニエルとはflavorsまで同じで、バニラ、キャラメル、オーク。分ける手がかりは産地とつくりで、こちらはカナディアンです。sweet 4、rich 2、woody 2、spicy 1と、甘いのに重くならない配分。12年熟成によるまろやかさと軽快な飲み口で、ハイボールにもロックにも寄り添います。2,300〜3,000円が目安。
向いている人:ハイボールを甘めに仕上げたい人。食事と一緒の席で、甘さは欲しいが重さは避けたいときに
ジャックダニエル Old No.7
6軸も香りもカナディアンクラブ 12年と同じ並び
6軸が同じ銘柄はホワイトマッカイとカナディアンクラブ 12年。とくにカナディアンクラブ 12年とはflavorsまで同じで、バニラ、キャラメル、オークです。違いは産地とつくり。こちらはアメリカンで、分類上はバーボンに置かれますが、厳密にはテネシーウイスキーです。糖楓の炭で一滴ずつ濾過する製法が丸みを生みます。2,300〜2,900円が目安。コーラ割りが世界の定番です。
向いている人:コーラ割りなど、割って飲む前提で甘い一本を選びたい人。銘柄の知られ方も重視したいときに
ブッシュミルズ ブラックブッシュ
シェリーとレーズン。fruity 3・rich 3の厚み
6軸が同じ銘柄はサントリー オールドとジェムソン ブラックバレル。3本の中で、flavorsにバニラもキャラメルも入らないのはこの銘柄だけです。シェリー、レーズン、麦芽という並びで、ドライフルーツ寄りの甘さを最も素直に取れます。abvは40%で、43%のサントリー オールドより穏やか。シェリー樽熟成モルトを約8割使ったアイリッシュです。2,300〜3,000円が目安。
向いている人:甘いだけでは物足りない人。ドライフルーツ寄りの甘さとコクを、3,000円までの目安で探すときに
メーカーズマーク
woody 3・abv45%。甘さに芯が通ったバーボン
6軸が同じ銘柄はバッファロートレース。woody 3、spicy 2、rich 3で、ここまでの銘柄より甘さの周りに要素が増えます。abvは45%。flavorsはバニラ、キャラメル、オークで、ミントを持つバッファロートレースとはここで分かれます。ライ麦の代わりに冬小麦を使うため、バーボンの中ではまろやかな部類。2,800〜3,500円が目安で、手作業の赤い封蝋も手元に置く楽しみになります。
向いている人:バーボンを試したいが荒さが苦手な人。度数が上がっても、甘さを軸に選びたいときの一本
シーバスリーガル 12年
リンゴが入るのはここだけ。角の立たない甘さ
6軸が同じ銘柄はモンキーショルダー。flavorsはハチミツ、リンゴ、バニラで、リンゴが挙がるのはこの12本でここだけです。オレンジを持つモンキーショルダーとは、そこで分かれます。fruity 3、rich 2、spicy 1、smoky 0。水割りにしても輪郭が残る穏やかさです。スペイサイドのストラスアイラを核にしたブレンデッドで、2,800〜3,600円が目安。
向いている人:重い甘さが苦手な人。贈り物にも自宅用にも使える、落ち着いた甘口を探しているときに
バッファロートレース
ミントの香り。甘さとスパイスの均衡がとれた一本
6軸が同じ銘柄はメーカーズマーク。woody 3、spicy 2、rich 3、abv45%まで揃い、違いはflavorsに出ます。こちらはバニラ、キャラメル、ミント。ミントが挙がるのはこの12本でここだけです。甘みの後ろにスパイスとオークが控え、バーボンに期待する要素が一通り揃う構成。2,800〜3,600円が目安。甘さとスパイスのどちらを取るか迷ったときの中間解になります。
向いている人:甘いだけで終わらせたくない人。ミントやスパイスの立ち上がりも一緒に楽しみたいときに
ジェムソン ブラックバレル
トフィーはここだけ。40%で厚みの出る一本
6軸が同じ銘柄はサントリー オールドとブラックブッシュ。3本の中で唯一レーズンを持たず、flavorsはバニラ、トフィー、オークです。トフィーが挙がるのはこの12本でここだけで、菓子寄りの甘さがはっきり出ます。fruity 3、rich 3ながらabvは40%。厚みはあるのに度数は穏やかという配分です。深く焦がし直した樽で熟成させたジェムソンの上位ボトルで、2,800〜3,600円が目安。
向いている人:濃い甘さは欲しいが度数は上げたくない人。アイリッシュから一段上に進みたいときにも
ニッカ フロム・ザ・バレル
abv51.4%、rich 4。12本で唯一の並び
6軸が完全に一致する銘柄はありません。rich 4もspicy 3も、smokyが0でないのもここだけ(1)です。ただしsweetは4で、他の11本と同じ値。濃く出るのは甘さそのものではなく、その周りのrich・spicy・woodyと、abv51.4%のほうです。flavorsはキャラメル、シェリー、シナモン。再貯蔵した原酒を、加水を最小限に瓶詰めしています。3,500〜4,500円が目安。
向いている人:甘さの周りに濃さも求める人。加水や氷で自分好みに調整しながら飲むのが好きな人に向きます
モンキーショルダー
12本で唯一のブレンデッドモルト。オレンジ寄り
6軸が同じ銘柄はシーバスリーガル 12年。分けるのはカテゴリーと香りです。グレーンを使わず、スペイサイドのモルト原酒だけをブレンドしたブレンデッドモルトは、この12本でこの銘柄だけ。残りはブレンデッド8本とバーボン3本です。flavorsはバニラ、オレンジ、ハチミツで、オレンジが挙がるのもここだけ。3,800〜4,800円が目安。12本で最も高く、それでいてrichは2です。
向いている人:モルトの甘さを軽やかに楽しみたい人。ハイボールやカクテルの土台としても使いたいときに
よくある質問
- Q. 2,000円以下で甘いウイスキーは選べますか
- A. 2,000円前後までなら選べます。上限まで含めて2,000円に届かないのはホワイトマッカイで、1,300〜1,700円が目安。ブラックニッカ リッチブレンドは1,400〜2,200円が目安で、店舗や時期では2,000円を超えることもあります。サントリー オールドは2,000〜2,500円が目安。3本ともsweetは4。上の価格帯と甘さの数値は変わりません。
- Q. 甘いウイスキーはスモーキーではないのですか
- A. この12本ではニッカ フロム・ザ・バレルのsmokyが1で、残る11本はすべて0です。甘さのスコアが高い銘柄を選ぶと、結果として煙っぽい香りからは離れます。ピート香が苦手で甘口を探しているなら、sweetだけでなくsmokyの数値も一緒に確認しておくと外しにくくなります。
- Q. スコアが同じ銘柄は、どう選び分ければいいですか
- A. 価格・産地・flavorsの3点で決めます。たとえばホワイトマッカイ、カナディアンクラブ 12年、ジャックダニエルは6軸が完全に一致するので、価格で選ぶのが素直です。サントリー オールド、ブラックブッシュ、ジェムソン ブラックバレルの3本も同じ並びで、こちらはレーズンの有無とトフィーの香りで分かれます。
- Q. バーボンも甘いウイスキーに入りますか
- A. 入ります。この12本のカテゴリーは、ブレンデッドが8本、バーボンが3本、ブレンデッドモルトが1本。バーボンはジャックダニエル、メーカーズマーク、バッファロートレースです。ジャックダニエルは分類上バーボンに置かれますが、厳密にはテネシーウイスキー。3本ともsweetは4で、バニラやキャラメルの甘さが軸になります。
まとめ
12本のsweetはすべて4で、甘さの数値では差がつきません。決め手はrichとfruity、そして価格です。甘さを素直に出したいならrich 2の6本、後ろに厚みが欲しいならrich 3の5本、濃さまで求めるならrich 4のフロム・ザ・バレル。カテゴリーはブレンデッド8本、バーボン3本、ブレンデッドモルト1本です。予算を先に決め、その枠の中でrichを選ぶ。これが遠回りしない順序です。20歳未満の方の飲酒は法律で禁止されています。飲酒は適量を心がけてください。